技術資料

MIDAS USER SUPPORT SYSTEM
 
構造解析用語
損失係数 (loss factor)
動的荷重を受ける物体や動的システムの揺らぎ(振動)は、物体や動的システムの内部に存在する減衰(damping)の要因によってその動きが時間と共に消滅することになります。これは、外部から加えたエネルギーが減衰によって失われるため、減衰による損失の程度を示す指標として損失係数が使用されています。

損失係数とは、動的荷重を受ける物体や動的システムの1周期で蓄積できる最大歪みエネルギー(strain energy)の中で減衰によって1周期の間に消失されるエネルギー量の相対的な割合で定義されます。履歴損失(hysteresis loss)による構造減衰(structural damping)における減衰の程度は、これらの損失係数を用いて表現されます。損失係数を弾性係数(elastic modulus)、または、せん断弾性係数(shear modulus)を乗算した値を虚数にして実数の弾性係数およびせん断弾性係数に加えた複素弾性率、または、複素せん断弾性係数を導入し、構造減衰を反映しています。

調和加振(harmonic excitation)の場合には、損失係数は物体や動的システムが持っている減衰比(damping ratio)の2倍に相当します。鉄やアルミニウムのような金属の損失係数は非常に低いですが、コルクは0.13〜0.17、そして硬いゴムは1.0の高い損失係数を示します。ゴムは様々な種類の振動を防止するために多く使用されている理由として、このように高い損失係数を持っているためです。

 
 
カタログ
製品構成/価額
お問い合わせ
MY スぺース