技術資料

MIDAS USER SUPPORT SYSTEM
 
構造解析用語
モード遮断 (mode cut-off)

自由度(degree of freedom)N個の物体は、その物体の固有振動形状である固有モード(natural mode)N個の持っています。ちなみに、地球上のほとんどの物体は、無限個の自由度を持っており、その結果、無限個の固有モードを持っていることです。しかし、無限個の固有モードは、実際に数値解析(numerical analysis)で入手することができないため、メッシュ(mesh)の大きさに比例し有限個の固有モードに限定されます。

一方、物体が外部からの動的荷重を受け時間と共に変化する物体の動的挙動は、物体が持っているすべての固有モードの組み合わせで表現されます。これらの物体の動的な性質を利用し、外乱を受ける物体の動的応答を固有モードの組み合わせで求める数値手法がモード応答解析(mode response analysis)です。動的挙動に及ぼす各固有モードは、外部動荷重(dynamic load)の周波数、物体に付与された拘束条件などにより左右され、ほとんどの場合は最も低次の固有モードが大きく影響します。そして高次固有モードに行くほど動的挙動に及ぼす影響は急速に減少します。

衝突による自動車の動的損傷をシミュレーションする場合は、解析モデルが持つ自由度に起因するすべての固有モードを反映しモード応答解析を実行することは膨大な解析時間を必要とします。従って、無視できる高次固有モードを排除し、限られた低次固有モードの組み合わせで自動車の衝突応答をシミュレーションします。このように影響が小さい高次モードを排除することをモード遮断と呼び、一般的に外部の動的荷重が持つ周波数の23倍以内の固有周波数(natural frequency)に対応する固有モードのみ反映し、それ以上高次固有モードは排除されます。

 
 
カタログ
製品構成/価額
お問い合わせ
MY スぺース