技術資料

MIDAS USER SUPPORT SYSTEM
 
構造解析用語
臨界減衰 (critical damping)

物体の運動を制止する性質を減衰(damping)と呼び、このような性質を持つ材料を減衰材料(damping material)、そしてその装置をダンパ-(damper)と言います。物体の運動、特に振動は騒音、予想外の破損などをもたらすことがあり、減衰はこのような有害な成分を低減させるために、広範囲な領域で活用されています。最も身近な例が、車の本体に付けている緩衝機であり、荒い路面を走行する時に自動車の振動を低減させ乗り心地を向上させます。減衰力(damping force)は減衰材個別の物性値である減衰係数(damping coefficient)と減衰材が付着された物体の運動速度をかけた値に比例して増加します。

一方、ある物体が外部から動的な外乱を受けると振動をすることになり、もし減衰係数がなければその振動は無限に続けられます。さらに外部から受ける外乱の振動数がその物体の固有振動数(natural frequency)に近接すると、物体の振動の振幅は大幅に増加する共振(resonance)応答を表すことになります。その結果、物体は予想外の構造的破壊に到達することになります。最も代表的な例は、地震による各種の建築物の破壊や強い風によるつり橋の破壊を挙げられます。

しかし、減衰係数が存在すると物体は無限に振動できないだけではなく、共振も防止することができます。臨界減衰とは、物体が外部から外乱を受けたとき、全く振動が生じないまま、すぐ停止状態で安定させる減衰係数の値として の大きさを持ちます。ここで、 は物体の質量であり、 はその物体の固有振動数を表します。そして、臨界減衰に対する減衰係数の相対的な比を減衰比(damping ratio)と定義付けています。

 
 
カタログ
製品構成/価額
お問い合わせ
MY スぺース